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岐阜県暴力追放推進センター
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最近の暴力団情勢

 平成27年8月に山口組が「六代目山口組」「神戸山口組」に分裂し、平成28年4月、神戸山口組が指定暴力団として指定されました。
 その影響で、平成29年1月、京都の指定暴力団会津小鉄会が「六代目派」と「神戸派」で対立し、現在同じ組名を名乗りながら実質分裂状態です。
 さらに同年5月、神戸山口組が「任侠山口組」(当初は「任侠団体山口組」)とに内部分裂し、9月には神戸市内にて神戸山口組系の組員が、任侠山口組の代表を狙って襲撃し、その際けん銃発砲により、代表のボディガードの男性を殺害するという事件が発生しました。
 そもそも分裂の原因は「人事」と「金」と言われていますが、人事により金の収入も違ってくるわけですので結局は金の問題です。
 いわゆる暴力団対策法や暴排条例の整備により、暴力団は資金源確保に窮するようになり、上納金や義理事、日用品の販売等で身内から搾取しようとしたため内部からの反発を受けたというのがおおかたの見方です。
 今まで暴力団は自己の勢力誇示のため、寄らば大樹の陰とばかり、大きな組に集中する寡占化が年々顕著になっておりました。
 しかし、全国最大組織の山口組が分裂したことに端を発し、会津小鉄会の分裂、指定三団体と言われる、山口組外の、稲川会、住吉会もその影響を受けて内部が揺らいでいると噂されております。
 特に住吉会は組織をとりまとめていた重鎮の会長が同年9月に死去したため組織運営にかなりの影響が出るだろうと言われております。
 今後も暴力団は不安定傾向が続くと予想されることから、資金源獲得を巡って組織内外における勢力抗争が激化することは明らかです。
 分裂後、暴対法による抗争防止の規定により、一定の効果がありましたが、今回それも無視して殺人事件を起こしたことで、よりその必死さが鮮明となりました。
 彼らは生き残りをかけて、まさに手段を選ばない資金源活動を我々に向けてきますので、ますますその動向に注意が必要です。